日本語で考え、伝える力を育てます

レベルと年齢を考慮したクラス分け

一人ひとりの日本語力・理解力・思考力を総合的に考慮して行うクラス編成

なぜ年齢と教科書の学年が異なるのか

日本の国語教科書は、日本国内で日本語だけの環境で育つ子どもたちを対象に作られています。
一方、アメリカで育つ子どもたちは、英語と日本語のバイリンガル環境の中で成長しています。
日常会話はできても、日本語で読んだり書いたりする力は、日本在住の子どもたちと同じペースでは身につきにくいのが現実です。

そのため、わかば学園では2年間で日本の国語教科書1年分をしっかり習得することを目安としています。
これは決して遅れではなく、海外で育つ子どもたちが無理なく確かな日本語力を積み上げるための、本校が大切にしているペースです。

クラス構成と対象年齢の目安 (クラス名は毎年新しく変わります)

クラス使用教材対象年齢の目安
1ひらがな・カタカナ5〜6歳ごろ
2小学校1年生の国語教科書6〜8歳ごろ
3小学校2年生の国語教科書9〜11歳ごろ
4小学校3年生の国語教科書12〜14歳ごろ
5小学校4年生の国語教科書15〜17歳ごろ

国語科教科書を基礎教材とする理由

わかば学園では、日本の文部科学省学習指導要領に準拠した国語科教科書を基礎教材として使用しています。
国語科教科書は、子どもの発達段階に応じて「読む」「書く」「話す・聞く」の力を段階的・系統的に育成できるよう構成されています。
語彙・漢字・言葉のきまり・読解・作文を総合的に学ぶことで、思考力・判断力・表現力の基礎を身につけることができる、体系的な教材です。

教科書の構成と学びの深まり

国語科の教科書は、学年が上がるにつれて、学びの内容が段階的に深まっていく構成になっています。

学年使用教材
1年生ひらがな・カタカナ・基礎的な読み書きの習得
2年生基礎的な語彙・漢字・短い文章の読み書き
3年生段落・要約・木底を意識した表現の入門
4年生論理的な読み書き・報告・討論の基礎

特に、3年生から4年生にかけては大きな質的な変化があります。
1・2年生では「正しく読む・書く」ことを中心に学びますが、3年生からは「論理的に考えて表現する」学びへと深まっていきます。
わかば学園が小学校3〜4年生の学習内容を一つの大きな節目としているのは、この理由からです。

アメリカで育つ子どもたちが、この節目をしっかりと乗り越えられるよう、わかば学園では一人ひとりのペースに合わせて丁寧に指導しています。

到達目標について

わかば学園では、小学校4年生までの国語学習内容の習得を一つの到達目標としています。

「小学校4年生まで」と聞くと物足りなく感じるかもしれません。しかしこの段階には、日本語力の根幹となる力が凝縮されています。

📖 読む力 ― 文章を正確に読み取り、大切な部分を捉える
✏️ 書く力 ― 相手や目的を意識しながら、自分の考えを整理して書く
🗣️ 話す・聞く力 ― 相手の話をしっかり聞き、自分の考えを理由とともに伝える

これらは、日本語で「考える」ための土台となる力です。海外で育ちながらこの力を身につけることは容易ではありません。
だからこそ、この土台をしっかりと築くことが、AP Japanese Language and Cultureをはじめとする高度な日本語学習や、将来、日本語を使って学び・働き・社会で活躍できる力へとつながります。

小学校4年生レベルの国語力は、ゴールではありません。そこから先へ羽ばたくための、確かな土台です。

年齢に応じた深い学びの設計

教科書は「土台」であり、「ゴール」ではありません。

同じ教科書を使う場合でも、生徒の年齢に応じて、扱うテーマの深さ・問いかけの内容・話し合いの視点・発表活動の方法を調整しています。
たとえば、3年生の教科書を使う中学生のクラスでは、議論の視点や問いの立て方を中学生にふさわしい内容に設計し、年齢相応の思考力・表現力を育てる学びを行っています。

小学生も中学生も高校生も、それぞれの年齢にふさわしい深さで学べるよう、丁寧に設計しています。

「安心して学べるか」を大切に、その先の未来へ

わかば学園では、単に「できるかどうか」ではなく、「安心して学べるかどうか」 を大切な判断基準としています。

低学年のお子さまが高学年のクラスに参加する場合、語彙は理解できても、扱うテーマが精神的な負担になることがあります。
これは学力の問題ではなく、成長段階・集中力・思考経験・他者との対話経験の違いによるものです。一人ひとりが安心して学べる環境を整えることが、長く日本語を学び続けるための土台になると考えています。

わかば学園が目指しているのは、その先にある確かな日本語力です。
アメリカで育ちながらも、AP Japanese Language and Cultureをはじめとする高度な日本語運用能力を身につけ、将来、日本語を使って学び、働き、社会で活躍できる力へとつながることを、最終的な目標としています。

クラスは固定されたものではなく、お子さまの成長や学習状況に応じて柔軟に見直しを行います。
必要に応じてクラス変更や段階的な参加をご提案し、保護者の皆さまと相談しながら、一人ひとりにとって最適な学習環境を整えていきます。

アセンブリーについて

学年を超えて学び合う時間

わかば学園では、毎週15分間、全校生徒が集まるアセンブリーを行っています。

アセンブリーでは、日本文化の紹介や季節のお話、生徒会活動、スピーチなど、さまざまなテーマを取り上げています。

また、異なる年齢の子どもたちが一緒に過ごすことで、年上の子どもは年下の子どもを思いやり、年下の子どもは年上の姿から多くのことを学びます。
アセンブリーは、学校全体が一つのコミュニティとしてつながり、子どもたちが互いに学び合い、成長していく、わかば学園ならではの大切な時間です。

アセンブリーの様子

休み時間について

休み時間も、大切な学びの時間です。

わかば学園では、子どもたち自身が遊びを創り出すことを大切にしています。

わかば学園では、休み時間になると、子どもたちにできるだけ校庭で遊ぶよう声をかけています。
体を動かすことはもちろんですが、私たちが大切にしているのは、子どもたち自身が遊びを創り出すことです。

先生が遊びを決めたり進めたりするのではなく、子どもたちが「何をして遊ぶか」を自分たちで考え、友達と相談しながら遊びを作り上げていきます。鬼ごっこやボール遊び、かくれんぼなど、その日のメンバーや気分に合わせて遊びを考え、ルールを決め、工夫しながら楽しんでいます。

こうした経験は、想像力や創造力を育てるだけでなく、主体性、協調性、コミュニケーション力、問題解決力を育むことにもつながります。

また、異なる年齢の子どもたちが一緒に遊ぶことで、年上の子どもは年下の子どもを思いやり、年下の子どもは年上の姿から多くのことを学びます。

わかば学園では、教員は子どもたちの安全を見守りながらも、あえて必要以上に関わりすぎず、子どもたちが自ら考え、遊びを創り出せる環境を大切にしています。

休み時間の様子

休み時間は、子どもたちが仲間と関わりながら、自分たちの力で考え、行動し、世界を広げていく大切な成長の時間です。

掃除について

人や物を大切にする心を育てます。

授業の最後には、子どもたち全員で教室を掃除します。

日本では当たり前の学校文化ですが、アメリカでは珍しい経験です。

自分たちが使った教室を自分たちできれいにすることで、感謝の気持ちや責任感、公共の場を大切にする心を育てています。

掃除の様子

掃除は、教室をきれいにするだけでなく、人として大切な心を育む時間でもあります。

宿題について

宿題は、授業で学んだ内容を定着させるための大切な学習です。

わかば学園では、学習状況や年齢に合わせて、無理なく取り組める量の宿題を出しています。

言語は、週に一度の授業だけでは身につきにくいものです。
ご家庭でも継続して日本語を学ぶ時間を持つことで、授業で学んだことをより深く理解し、確かな力として定着させることができます。

また、「自分で取り組み、毎週続ける」経験を積み重ねることで、学習習慣や自主性、達成感も育まれます。

わかば学園では、宿題を「やらなければならないもの」ではなく、「できた!」という自信を積み重ね、日本語力を伸ばすための大切な家庭学習と考えています。

ぜひご家庭での宿題もコミュニケーションの一環としてサポートしてあげてください。

宿題指導の様子

保護者との連携

子どもたちの成長には、家庭との連携が欠かせません。

わかば学園では、保護者の皆さまとのコミュニケーションを大切にし、お子さまの学習状況や学校での様子を共有しながら、一人ひとりに合った学びと成長をサポートしています。

また、学校行事や日々の活動では、保護者の皆さまにボランティアとしてご協力いただく機会があります。

保護者の方が学校活動に参加することで、お子さまが学校で学ぶ姿や友達との関わり、成長の様子を身近に感じることができます。
保護者同士や教員との交流も深まり、学校と家庭が一緒になって子どもたちを支える温かなコミュニティが育まれます。

日本には昔から、「子どもは地域みんなで育てる」という文化がありました。
近所の大人が子どもたちを見守り、ときには声をかけ、成長を支えることが当たり前でした。

わかば学園も、そのような温かなつながりを大切にしています。
学校だけでも、家庭だけでもなく、教員・保護者・地域が力を合わせ、一人ひとりの子どもの成長を見守り、支えていくことが、子どもたちに安心感や自己肯定感を育むと考えています。

保護者との連携

わかば学園は、家庭と学校が連携し、一人ひとりの子どもに寄り添いながら、その成長をともに支える学校を目指しています。

AP Japaneseにつながる学び

子どもたちの成長には、家庭との連携が欠かせません。

わかば学園では、将来AP Japanese Language and Cultureを目指す生徒にとっても、必要な基礎力を身につけられるよう指導しています。

AP Japaneseでは、読む力、聞く力、話す力、書く力に加え、日本文化への理解や、自分の考えを日本語で表現する力が求められます。

わかば学園で育てている「読む・書く・聞く・話す・考える力」は、AP Japaneseの学習にもつながる大切な土台です。

日本語の基礎をしっかり身につけることで、将来の大学進学や、国際社会で日本語を活かす力へとつながっていきます。

AP Japaneseにつながる学び
年間カレンダー

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